今回は私、鰭ヶ崎一郎が語る「悩ましきドレスコード」です。
多くの船が夜6時以降のドレスコードを設定していて、「今日はフォーマル」「明日はカジュアル」とTPOに合わせた服装をしなければなりません。
豪華客船での旅と聞いてまずイメージする映画「タイタニック」のような優雅な晩餐のシーン。船旅の楽しみの一つでもあります。ところが、普段日常的にパーティや晩餐会の経験が少ない日本人にとっては悩みの種でもあります。
しかも「前に乗った船では、フォーマルナイトでも、普通のスーツの人が多かったのに、今度の船はみんな礼装だ・・・」なんて経験をした人も少なくないのではないでしょうか。
以前私が、旅行代理店の人に聞いたところ、「フォーマルは略礼服。セミカジュアルならレストランに行くときの服装で大丈夫ですよ」なんて答えが返ってきました。「レストランに行く格好」といっても、イタリア料理でも高級フランス料理でもファミレスだって「レストラン」に違いない。「どうすりゃいいの」と、一瞬悩みました。すぐに気が付きました。「もしかしたら船にもレストランと同じように格があるのかな」
その通り、実はこの「ドレスコード」、船の格によって「フォーマル」「カジュアル」の意味が微妙に違うようです。
船の格は、世界的には「クロム(鉄)、シルバー、プラチナ」などと分けられています。「金、銀、銅」ではなく同じ銀色の金属で表現していることで、「同じように見えても全然違う」というニュアンスを伝えようとしているのかもしれません。
例えば、プラチナの船ならカジュアルナイトでもスーツを着る。とかカジュアル船ならフォーマルナイトも、スーツでオーケーといった感じ。それぞれの船の格については、船会社にお問い合わせいただきたいのですが、必ずしも全員がドレスコード通りの格好をしているかというと、そうでもなく「この船のフォーマルナイトは礼服率80%」といったおおよその目安だと思っているのが良いでしょう。
「万一のときは」
船によってはレンタルタキシードなどもありますから安心です。私は船に乗ってからタキシードとブラックスーツを間違えて持ってきたことに気付き、大急ぎで船のブティックを回ったことがあります。フォーマルナイトで他の国の紳士淑女がおしゃれしている姿を見ると実に参考になりますからフォーマルナイトは着こなしを勉強するまたとない機会と思って楽しむのが良いでしょうね。(ひれがさき)
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