雑誌「クルーズ」に好評連載中の「世界の船旅」CRUISE誌上放映を動画で紹介
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第62話 ポール・ゴーギャン 大自然の息吹、情熱のリズム タヒチ 楽園クルーズ
チュウだらけのクルーズ
出発前に同僚から「今回はつらい取材になるから覚悟してね」と言われました。タヒチはこれまでも取材しているのに何があるんだろうと不思議に思いつつ乗船しました。
世界的なハネムーン・リゾートだけあって、今回のクルーズには、新婚さんがたくさん乗船していました。船内は、どこもかしこもラブラブムード。極めつけは、船上で行われたハネムーン・セレモニー。仲の良い新婚カップルが次々に誓いのキスをしていくのを撮影するのは、独身の自分には、刺激が強すぎました。
こういうことか、と同僚の言葉を思い出し、自分の新婚旅行は絶対タヒチにしてやると心に誓いました(私以上に独身のつらさを知っている同僚は、こうなることを読んでいたんでしょうね)。
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第64話 プライド・オブ・アメリカ 常夏の楽園 パワースポットも巡るハワイ4島クルーズ
オーラの見える洞窟?
ハワイ島の洞窟「サーストン・ラバ・ チューブ」は、実に神秘的でした。しかも「手をかざすと赤く光る自分のオーラが見える」という噂を耳にしたので、期待度は最高潮でした。しかし、ひんやりとした洞窟内で、壁にできた影の部分に手を差し込んでみましたが、オーラらしき光は見えません。もっと暗いところじゃないとダメかな?と思い、壁や地面のくぼみに次々と手を突っ込んでいきました。「見えない」「ここもダメだ」……。
ふと気づくと、ほかの観光客が怪訝(けげん)な表情でこちらを見ています。「何でもないんですよぉ」と苦笑いしながら洞窟を後にしました。赤いオーラは見えませんでしたが、恥ずかしさで顔が真っ赤になっているのは分かりました。
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第63話 アマレグロ 歴史街道・ライン川を行く ヨーロッパ・クリスマスクルーズ
グリューワイン・コレクション
今回は、粉雪舞い散るクリスマス・マーケットを取材しました。
マーケットの名物は「グリューワイン」。体の芯から温まるホットワインです。このワイン、マグカップで出してくれるのですが、カップはそれぞれの店のオリジナル。しかも毎年デザインが変わるので、コレクションしている人もいるそうです。取材班も、いろいろなワインカップを手に入れるため、お店をめぐってワインを注文しました。もちろん、下心はありませんよ……ありませんが、すっかり良い気分になって取材を終えました。
帰国後、デスクに報告すると、「毎年変わるなら今年のだけたくさんあっても仕方ないでしょ」と一蹴。「じゃあ来年も取材に……」と言いかけると、冷たい視線が返ってきました。グリューワインが恋しくなる瞬間でした。
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第61話 エメラルド・プリンセス 華麗なる北欧貴族の世界 荘厳な宮殿と歴史の街 バルト海クルーズ
バルト海北欧の世界遺産クルーズ(仮)
流行のデジタル一眼レフカメラ。ハイビジョン動画も撮れるので、料理の撮影で使ってみることに。
焼きたてのステーキに仕上げのソースをかけてくれるようシェフにお願いし、熱々の湯気が立ち上る瞬間を狙いました。「動画撮影」をスタートさせて合図を送ったのですが、ソースを垂らす寸前でシェフは動きを止めてしまいました。「もう一度」とお願いしても、やはり同じポーズで動きを止めてしまいます。
「ちゃんとソースをかけてください」とお願いすると、「動かないほうが撮りやすいでしょ?」。シェフは、カメラの形から静止画(写真)を撮っていると思っていたのです。
それ以降シェフは、船で顔を合わせるたびに、ストップモーションでポーズを決めてくれたのでした。
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第55話 エクスプローラー・オブ・ザ・シーズ 大海原に浮かぶ白亜の城 豪華客船で巡るカリブ海クルーズ
プロムナードは清掃中?
船のロイヤル・プロムナードで階段の手すりを磨いている清掃スタッフを見つけたので「仕事中の姿が撮れる」とカメラを構えると、突然トラブルが発生しました。彼の胴体が手すりの間に挟まってしまったのです。彼は本当に困った様子で、助けたほうが良いのかな、と心配していると……。
彼は通りかかった乗客に洗剤の入った霧吹き器を渡して「お尻にたっぷりかけて! スルッと抜けるかも」とコミカルに手足を動かし始めました。
なんと、この掃除自体が大道芸のパフォーマンスだったのです。乗客たちも大喜びで彼のお尻に洗剤をかけていました。
しかしこれ以降、本物のスタッフを撮影していても、実はパフォーマーなのでは……と疑うようになってしまいました。
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第56話 シークラウドⅡ 五つ星帆船で巡る 初登場! キューバ・リゾートクルーズ
プールのない帆船に大プールが
今回は、帆船なのにきちんとドレスコードがあったり、寄港地では50年代の懐かしい車に出合えたりと、珍しいことづくしでした。特に船にプールがないのには驚きました。その分美しいビーチを多く巡るということなのですが、前半は天候が悪く、寄港できない港もあり、ゆったりと泳ぎを楽しむ場面はありませんでした。乗客も少し不満気味です。
そんなある日、何も無い大海原で船が止まりました。こんなところで何を……と様子を見ていると、乗降口から「浮き」を連ねたロープが海に投げ入れられました。ロープは船囲むように張られ、特製の遊泳エリアが出来上がりました。まさに大海原を切り取った大プールです。乗客たちは大喜び。サービス精神も五つ星の船でした。
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第54話 カーニバル・スプレンダー 食べ尽くし!美食客船で行く 金色のメキシカンリゾートクルーズ
シェフの心
このクルーズの目玉は、船のシェフが一流の味の秘密を実践で教えてくれる料理教室。料理好きの乗客たちが、調理台越しにシェフの手腕を見つめていました。われわれ取材班は、その手元を撮るため、シェフの横に立って撮影していたのですが、「気になるから乗客側から撮ってくれ」と怒られてしまいました。
「しまった、シェフのご機嫌を損ねた」と心配していたのですが、後日ディナー撮影の際に、「これも撮れ。これも撮れ」と次から次に料理が運ばれてきたのです。通常のコースのほかにアラカルトまで用意されていました。どうやらシェフ流の気遣いだったようです。取材班は多すぎる料理を断るわけにもいかず、必死に撮影し続けました。自分たちが食べるのも忘れて。
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第53話 コスタ・マジカ 世界のグルメで大満足! 西地中海の美味しい船旅 イタリア・スペイン・フランス
消えたタクシー
ある港を、近くの山から撮影することにしました。山頂の駐車場までタクシーで行き、少し歩けば展望台です。「10分ほどで戻るから、待っていてください」と運転手に言い残して展望台に上り、撮影を済ませて戻ると、なんと! 待っているはずのタクシーが消えているのです。
「待ちきれなくなったんだ!」。仕方なく、雨の山道を重い機材を抱えて降りていきました。約1時間かけて山を降りたときには、歩く気力もないほど。おかげでほかの撮影にも間に合わず、予定の半分ほどしか撮影できませんでした。しかも、仕上がった作品を見ると、肝心の港の映像がありません。編集マンが「天気も悪いし、撮影内容が薄かったから」とカットしたのです。その瞬間、一気に疲れがぶり返しました。
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第14話 MSCムジカ 文明の十字路・東地中海クルーズ エジプト・チュニジア・ロドス
ベストタイミング
クルーズを撮影していると、奇跡のようなタイミングで映像が撮れることがあります。エジプトの撮影素材をチェックしていて驚きました。ピラミッドを背景にして、ラクダに乗った少年がゆっくりとカメラに向かってきました。なかなか良い雰囲気です。「そこへ止まって、ムチを振り上げろ!」とモニターに向かって叫ぶと、なんとその通りにポーズを決めてくれるのです。「すごいよ。奇跡的な映像だよ!」と周りの人に声をかけました。
ところが、画面の中の少年はその直後、こんなことを言い出したのです。「写真撮っていいよ。安くしとくよ」と。奇跡ではなく、撮影ポイントを知り尽くした観光モデルだったのです。特に問題はないのですが、大はしゃぎした自分がとてつもなく恥ずかしくなりました。
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第50話 MSCスプレンディダ 極上のサービスとエンターテインメント ワンランク上の地中海クルーズ
船を知り尽くした男
船長へのインタビューは何度行っても緊張するのですが、この客船は特に勝手が違いました。
打ち合わせのために船長にあいさつに行くと、開口一番「俺は海の男だから」とデッキでのインタビューを希望。屋外でのインタビューは、海風が強く、マイクにノイズが入りやすいので、あまり好ましくないのですが、船長の希望ということで了承しました。しかも、「撮るのはピレウスを出港してすぐだ!」となんと時間まで指定してきたのです。「出港の直後なら背景に岸も見えるし、光も柔らかくて最適だ」というプロ顔負けのこだわり。いざ撮影してみると確かに良い光加減です。「Good!」と言うと、「どんなもんだい!」と言わんばかりの表情で答える船長の顔が印象的でした。
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第51話 コスタ・アトランチカ アートとクルーズの饗宴 洋上の美術館 東カリブ海クルーズ
簡易移動撮影?
この客船の個性的なインテリアをより効果的に見せるため、荷物用台車を借りて、その上に三脚を乗せて移動撮影することにしました。ところが、「カート? キャリアー? トライポッド(三脚)をオンして、ムービングショット?」、どう言っても船のクルーに通じません。仕方なく苦手なイラストを描いて見せると「何だぁ。それは『トローリー(trolley)』と言うんだよ」と爆笑。ようやく借りることができました。
ところが、翌日以降も使うため客室の前に置いておくと、気を利かせたクルーが片付けてしまうのです。「Keep! TV-Crew Use(撮影で使用、そのままに)」と張り紙をしても片付けられてしまうため、「トローリー・プリーズ」と探し回るのが船旅の日課になりました。
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第53話 オーシャン・プリンセス 極東アジアのあふれるエネルギー 中国・韓国クルーズ
前代未聞のミステリーロケ?
東日本大震災で被災された方々には心からお見舞い申し上げます。
今回の震災は取材にも影響しました。取材予定だった日本寄港クルーズが急きょ寄港地を変更。しかも成田出発時には行き先が未定でした。
鬼のデスクには「何とかなる。とにかく行きなさい」と送り出され、カメラマンからは「何があっても対応するのがプロだ!」ときついプレッシャー。まるでミステリーツアーのようなクルーズです。それでも上海出航時には仁川や香港などへの寄港が決まりました。しかし大変だったのはここからです。当然下調べはしていないので、当日寄港地で取材させてくれる所を、身振り手振りで必死に探し回りました。ロケ終了後にカメラマンから言われた「お疲れさん」の一言が心に染み入りました。
第43話 ノルウェージャン・エピック 常夏の楽園カリブ海クルーズ
常夏でマイナス5度
一人用の客室や、サーカスを見られるレストランなど、新しい試みが満載の船で、取材陣が一番気に なったのは、マイナス5度のアイスバーでした。
常夏のカリブなのに、ぶ厚い防寒着を着て中へ入ります。このような撮影で一番心配なのは、結露(レンズ内に水滴が付着して曇ること)です。特に吐く息には湿気が多いので、カメラマンは呼吸にも気を使います。
息を止めてカメラを構え撮影するのですが、壁に照明が埋め込まれていて、カメラの絞りを決めるのに時間がかかります。息が続かなくなる限界まで我慢し、1カット撮り終えると息をつく……の繰り返し。普段は撮影時間に制限があると焦ってしまうのですが、この時ばかりはホッとしました。
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第46話 ドーン・プリンセス 南太平洋の伝統文化と大自然
乗る気あります!
ニューカレドニアは自然の宝庫。サンゴ礁の空撮や山の中の美しい風景など可能な限りの撮影を行い、港へ帰る最終のシャトルバスに滑り込みました。
ところが少し走ったところで、バスが全く動かなくなってしまいました。前方を見てみると車が数珠つなぎになっています。「こんな島で渋滞?」。不思議に思いながらもどうすることもできません。どうやら道路沿いの火事で一時通行止め
になっていたようです。
ようやく通行止めが解除されて、港に戻ったのは帰船時間ぎりぎり。私たちが最後の乗客になってしまい、クルーたちの微妙に冷たい視線に耐えながら船に戻りました。
この時船長は一言つぶやいたそうです。「あの日本人は乗る気があるのかね?」……。勘弁してくださいよぉ。
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第18話 ティア・モアナ 最高級メガヨットで行く常夏の楽園クルーズ
編集はたいへん
この回の最初の仮編集版では、乗客の映った場面がほとんどありませんでした。撮影素材には楽しそう
な乗客がたくさん映っているのに、なぜ?
事情を聞くと、クルーズ後半になって撮影NGの人がいることが取材班に伝えられたというのです。現場で乗客の撮影がNGになることは時々あります。だいたいは最初に言われるので対処できるのですが、この時は困りました。使えるつもりで撮影した映像がNGになったのですから。しかし乗客の映像は必要なので、カメラマンと素材を一から
洗い直しました。この人はOK?この人はNG?と、1カットずつ止めながら確認している横で、今夜も終電を
逃しそう……という恨めしそうな編集スタッフの視線が心に突き刺さりました。
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穏やかな公園で?
番組の目玉は、世界最大22万トンの客船「オアシス・オブ・ザ・シー ズ」。その大きいこと広いこと。今までも船の豪華さに圧倒されることはありましたが、今回のように包み込むような空間の船は初めてでし た。ゆったりと散歩する船で、走り回って撮影することはないな……と思いながら、青空まで吹き抜けのセントラル・パークを撮影しているときでした。あまりの穏やかな雰囲気に、猛烈な眠気に襲われ、カメラを 構えたまま一瞬眠ってしまったのです。
はっと気づくと、すぐ横のベンチで外国人の親子が幸せそうな顔をしてお昼寝中でした。その瞬間、自分がどこにいるのか分からなくなってしまいました。「船の上とは思えないほどの……」は良く使う台詞です が、このときほどそれを実感したことはありませんでした。
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第44 話 ルビー・プリンセス 美食に酔う癒しの旅 憧れのエーゲ海クルーズ
コーヒー占い
今回取材に行ったカメラマンが、帰国後、妙にニコニコしていました。 よっぽど良い映像が撮影できたのかと、素材を確認していると、トルコ、 エフェソス遺跡に近い、ある村の取材映像を見たときに、笑顔の理由が分かりました。その村ではトルココーヒーを使った占いを取材したのですが、彼は撮影をしながら、自分自身を占ってもらっていたのです。し かも、結婚運を! 占いの結果までテープを早送りすると「外国人と結婚する」「ハーフの可愛い子供ができる」などと占い師に言われてうれしそうな顔をしています。
「海外取材が多いから、そこで出会うんでしょうかね」などと、にやけている彼に、「そのためにも、しっかり英語力をつけないとね」と、英語のスペルを間違えた取材メモをつき返しました。
第50 話 アラヌイ3 太陽と情熱の島 大自然と生きる人々 ~野性味溢れるタヒチクルーズ(仮)
たくましき南国の魚料理
クルーが食べる賄い食は、魚料理中心。そのほとんどは船のクルーたちがデッキから釣り糸を垂らして釣り上げたもので、新鮮さでは他の追随を許しません。そのためクルーたちは、寄港地などで時間があると、 ずっと魚釣りをしています。その料理法がまた個性的。刺身にマヨネーズとマスタードをたっぷりとかけるのです。一見すると魚のカレー煮。味もかなり辛口です。ワサビを使えばいいのにと言うと、「ああ。あれ はダメだ」と全員が否定。「これはいけない。日本食の良さを伝えなければ」と必死にワサビ醤油で食べる刺身の美味さをアピールしましたが、最後まで日本の味は理解してもらえませんでした。しかも、その日 以来私は「Hey! Mr.Sashim(i サシミ)!」と呼ばれるようになってしまったのです。
第42話 ユージェニー&スーダン 19世紀の蒸気船で巡る神秘のエジプト・ナイル川クルーズ
クイズ・船長は誰でしょう?
ナイル川を航行するスーダン号。
船長を撮影するため操舵室に入ると、民族衣装の「ガラベーヤ」姿の男性が舵を取っていました。「貫禄もあるし、船長に違いない」と思い撮影していると、途中で別のダンディな人と交代。
あれ? 違ったのか……。再度撮影をやり直すと、また別の愛想の良い男性に交代。アラビア語は分からないし、階級章もないガラベーヤ姿では、見分けがつません。
大急ぎで船のホテルマネージャーを呼ぶと「彼らは皆『ライエス』だよ」と説明されました。ライエスとはナイル川に精通した船乗りたち。伝統を守り、操船技術や知識を親子や師弟の間で受け継いできているのです。ところ変われば船のルールも変わるものです。
え? 船長は誰かって? 正解は3人目の愛想の良い男性でした。
第15話 トロルフィヨルド 白夜のノルウェー 大自然と伝統文化の旅 〜夏のフィヨルドクルーズ〜
ハルダンゲル・バイオリンの響き
今回の目玉は、同行した山瀬理桜さんによるハルダンゲル・バイオリンの船上コンサートです。ハルダンゲル・バイオリンは通常の弦のほかに共鳴弦を持つ楽器。日本人はもちろん、ノルウェーでも演奏する人の少ないノルウェーの伝統楽器です。われわれ取材班も本格的な演奏を聴くのは初めて。乗客やノルウェー人のクルーたちも、珍しい伝統楽器を日本人が弾きこなせるはずがないと思っていたようでした。しかし、山瀬さんの演奏が始まった途端、周りの雰囲気が一変しました。
その音色は、地元ノルウェーの人々の心を揺り動かしたのです。演奏後、先ほどまでクールに見つめていたクルーが山瀬さんに「とても感激した」とプレゼントを贈っていました。音楽に国境は無いのだとあらためて感じた瞬間でした。
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第41話 シルバー・スピリット ラグジュアリーシップで巡る地中海クルーズ(仮)
郷に入らば郷に従え
ベニスの町並みの撮影を終え、急いで港に向かおうとしていた時でした。ちょうど出発直前の水上バスがあったのですが、あいにく切符売り場はかなり遠く、「仕方がない、乗ってから精算すればいいや」と思い、水上バス乗り場から飛び乗りました。
ところがベニスの水上バスは日本のバスとは違ったのです。バスのスタッフ(イタリアでも車掌さんと呼ぶのでしょうか?)に「切符を持ってないんだけど、ここで買いたい」と言うと「それは無賃乗車だ」と言われました。「悪気はない。船の上で買えるものだと思っていた」と何度説明しても聞いてくれません。結局、罰金を含めて倍ほどの金額を払うことになりました。「大丈夫なはず」という思い込みは、禁物だと思い知らされました。
第37話 コスタ・ルミノーザ 陽気なイタリア客船で行くカナリア諸島クルーズ
光におぼれて
「コスタ・ルミノーザ」は光の船。蛍光灯や白熱球など、さまざまな色の照明が効果的に使われています。中でも圧巻はムラーノガラスで作られたシャンデリア。多彩な色ガラスで構成される光の饗宴には、取材班も魅せられました。
帰国後「名前通り、最高にきれいな光の船でしたよ」と喜び勇んで試写した映像は、鏡張りの天井が周りの光を反射し、色が複雑に入り混じって、実際のイメージとはかけ離れていました。さまざまな光源がある場所では、肉眼では美しく見えても、ビデオカメラでその美しさを表現するには細心の注意が必要なのです。なんとか現場の雰囲気を再現するため、1カットずつ修正を行うことに。「このワンシーンだけで徹夜だね」という編集マンの言葉が、ガラスのように鋭く胸に突き刺さりました。
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第36話 ル・レバン アマゾン水系の密林を巡るフレンチクルーズ
ワインの甘い誘惑
コース料理はひと目で全体がわかるように、全ての料理ができるのを待ってから並べて撮影をします。普段はソフトドリンクを飲んで待つのですが、この船では違いました。ダイニングでは料理に合わせたワインが船側から提供されるのです。もちろん無料で。おいしい料理を前にお預け状態の取材班にも、クルーや乗客たちが次々にワインを勧めてくれました。「仕事中?固いこと言うなよ。楽しもうぜ」と差し出され、つい手が出てしまいました。料理が変わるたびに二杯三杯と勧められ、いつしかほろ酔い気分に。その後、潮風に当たりながら冷水をがぶ飲みしました。
帰国後、「これは美食の船の落とし穴ですよ」とデスクに話すと、「そんな穴、落ちる奴が悪い」と一蹴、黙って撮影したテープのピントが合っているかを確認していました。
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第4話 ラプソディ・オブ・ザ・シーズ 豪華客船一泊1万円以下?! “カジュアル”クルーズ
“豪華客船”のイメージは?
今回は日本のデスクの裏話です。
番組初期の頃、「クルーズは富裕層の娯楽」という先入観を持っていました。ある夜、乗船取材の中のクルーズの打ち合わせメモを見ていると、ドル建てでは実感のなかったクルーズ代金が気になりました。換算すると「1泊1万円以下? 桁を間違えたかな?」と一晩中気になりました。
翌朝「こんなこと聞いたら馬鹿にされるかな」「乗客のふりをして聞いてみようかな……」と悩んだ挙句、思い切って代理店に電話してみると、「間違いじゃありませんよ。世界のクルーズ人口の85%は、こうしたカジュアル船で楽しんでますよ」と明るい答え。目のうろこが取れるというのを初めて体験しました。
帰ってきた取材班に事の顛末を話すと「意外に繊細なんだな」……頭にきた私は、以来“鬼のデスク”に徹することにしたのです。
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第34話 カーニバル・ビクトリー 陽気なカリブを巡る 笑顔のファンシップ
みんなでつなげよう、インタビューの輪!
ホテル・ディレクターにインタビューしていると、カメラの後ろからクルーズ・ディレクターが百面相をして、からかい始めました。必死に笑いをこらえながらインタビューを終えたホテル・ディレクターは「今度は僕が代わるよ!」と言ってマイクを取り上げ、クルーズ・ディレクターの元へ。「え?君が聞くの?」と、困惑気味のクルーズ・ディレクター。
とても放映できないプライベートな質問が続き、周りのクルーも大爆笑。「次はシェフに聞こう!」と今度はクルーズ・ディレクターがマイクを持って厨房へ。私たちはカメラを持ってついて行くだけ、とっても楽ちんでしたが、果たして番組に使える話を聞いてくれているのかよく分からず、帰国後翻訳するまでドキドキでした。
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第35話 飛鳥Ⅱ 日本最大客船で行く南西諸島クルーズ
船旅の醍醐味!
今回は英語の心配も無く、寄港地の許可申請もバッチリ、奄美大島には入港する飛鳥Ⅱを港から撮影するクルーまで手配し、「奄美入港を最初のクライマックスにして、一気に盛り上げよう」と、万全の体制でロケに臨みました。
ところが、気の早い台風一号(3月末の取材でした)の発生で奄美近海は荒れ気味。午後一時過ぎまで港の外で停泊して風が収まるのを待ち続けましたが、結局奄美寄港はあきらめることになりました。
待ち続けてくれた島の撮影班に断りの連絡を入れ、さぞかし乗客もがっかりしているだろうと思ったら、「行き先が変わるのも船の醍醐味よ」と明るく話す飛鳥乗船回数数十回という乗客。その声に、船旅の奥深さを思い知らされました。
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第38話 ノルウェージャン・ジェム フリースタイルで行く東地中海クルーズ
モテる秘訣は世界共通
初めて訪れたクロアチアのスプリット。「こんにちは。何の撮影?」
流暢な日本語に振り返ると、そこにはイケメンのクロアチア人が。
「日本にいた頃は、女の子にモテたんだよ……」などと自慢し始めた彼に、町が一望できる場所を聞いてみると、「マルヤンの丘だね。案内するよ」と先導して歩き出しました。その丘は車で20分以上かかると聞いていたのですが、彼は裏路地や狭い階段など、地元の人しか知らない近道を通り、なんと15分程で丘の上に。その後も「日本語メニューがある店ならそこ」「絶景ならここ」「土産はあそこ」と実に親切にしてくれました。
やっぱりマメな奴はどこでもモテる。と、クロアチアのプレイボーイに感心した一日でした。
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第32話 エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ&マジェスティ・オブ・ザ・シーズ 気軽に楽しむカリブ海ショートクルーズ
内も外も大パニック
海外ロケでは、危険な目に遭うことも少なくありません。今回は日本のデスクから見た制作の裏話です。
「え? 盗難?」。取材スタッフからの国際電話を受けた私(デスク)は、思わず声を上げました。
長電話を終え、ようやく状況を把握して振り返ると、「強盗?」「大けが?」「救助に行け」と事務所は現場以上にパニック状態。わずかな間に話が大きくなってしまったのです。
「 休憩中に車から機材が盗まれたけど、人もテープも無事!」と告げると、皆一斉に胸をなでおろしました。その後(安心した顔で)「危機管理が甘い」などと怒る人々をほほ笑ましく見ていると、「何を笑っている!」とこちらに火の粉が飛んできました。皆さんも電話と盗難にはお気を付けください。
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第11話 ディスカバリー 雪と氷に包まれた極寒の聖地 南極クルーズ
船長は大変
航海中のある日、働く船長の姿を撮ろうとしたのですが、船長は少々お疲れの様子。実は2人の乗客がささいなことで口論を始めて、それが気になっていたようなのです。ご心労の様子に気を遣い、撮影は翌日にすることにしました。
ところが次の日はさらにお疲れ顔。仲裁が上手くいっていないようです。さらにもう一日待ってみますが、あまり芳しくありません。
「このままじゃ撮影は難しいかな……」と思い始めた4日目。すっきりとした表情で船長が現れました。3日3晩の粘り強い説得が功を奏し、対立は解消したようです。「大変でしたね」と声を掛けると、船長は「流氷や嵐に比べれば気は楽だよ」と涼しい顔。さすが!と感心し、船長のご苦労に頭が下がりました。
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第33話 ラ・マルグリット 世界遺産アンコール・ワットとメコン河クルーズ
日本語←→カンボジア語←→英語←→ベトナム語
船長インタビューの際、問題が発覚。ベトナム人船長は母国語以外全く分からないのです。こちらも日本語しか分からず、しかも通訳はカンボジア人で日本語は話せるが、それ以外は全くダメ……。
そこで、アメリカ人の通訳をしているカンボジア人と、英語の分かるベトナム人航海士にも手伝ってもらい、まず私の通訳が日本語からカンボジア語に。次に別の通訳がカンボジア語から英語に。最後に航海士が英語からベトナム語にして船長に伝える。さらに答えをその逆の手順でもらうという、何とも壮大な伝言ゲームになりました。
最後に船長が笑いながら「これからのカメラマンは、2カ国語以上は必須だね……」とポツリ。お互い様でしょ、と大笑いしました。
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第31話 クリスタル・シンフォニー 神秘の大自然と真夜中の太陽 白夜の北極圏クルーズ
乗船不可?
出航前、打ち合わせのため、一般の乗船時間よりも早く船に向かいました。ところがクルーは、「前の乗客の下船が終わっていない」と乗船させてくれません。「待ち合わせをすっぽかすわけにはいかない」と必死に訴え、心の中で「誰だよ。連絡し忘れたやつは……」と愚痴りながら待つこと数十分、連絡を受けた女性オフィサーがやってきました。そして険しい表情で一言、「打ち合わせは明日でしたよね」。
一瞬にして血の気が引き、誰が悪いのか分かりました。しかし、「私の勘違いでした」と深々と頭を下げ退散しかけると、なんと彼女が掛け合ってくれて、本当に特別な計らいで、そのまま乗船できることに。
以来、スケジュールを3回以上確認するのが日課となりました。
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第16話 ポール・ゴーギャン ポール・ゴーギャンの愛した島々・フレンチポリネシア
エイに注意
ポリネシアの海は本当に美しく、シュノーケリングのツアーは大人気。ボートが入り江に入ると、まず一人のスタッフが海に飛び込みました。途端にその背後から、怪しい黒影が集まってきたのです。よく見るとそれはエイ! それも十数匹! 日本でよく見る「アカエイ」には毒があるので、「これはやばい!」と息をのんだ瞬間、スタッフは悠々とエイの頭をなで始めました。
ここのエイたちは餌付けされていて、安全に「ドルフィンタッチ」ならぬ「エイタッチ」ができるのです。「Come in(いらっしゃい)!」の呼び声で乗客たちも飛び込み、水に浮かんでエイと戯れました。エイよりも多くの乗客たちが、うつ伏せに水に浮かんでいる姿は、ちょっと不思議な、珍しい光景でした。
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第17話 スターフライヤー 大航海時代の夢 帆船で巡る南海の楽園
ボート+モニター=船酔い
航行中の船を外から撮るのは、毎回苦労します。この時は、寄港地の沖合に停泊中、港へ向かうボートに「船の周りを回って」とお願いしました。停泊中は帆を降ろしていますが、撮れるだけでも幸運です。しかし、小型船に揺られてモニターを見ると、すぐに強烈な船酔いに襲われます。苦悶の表情が、芸術に対する情熱に見えたのか、ボートは一周だけの予定が2周3周の大サービス。
ようやく港まで送り届けてもらうと、なんと停泊しているはずの帆船が帆を揚げ始めたのです。「帆船らしい雄姿を」と言った私たちに気を遣って、短い距離ですが帆を上げて航行してくれたのでした。すぐさま港から動く帆船を撮影し、帰りのボートでも再チャレンジ。苦しくて、うれしくて、クルーに何度も頭を下げました。
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第9話 ゴールデン・プリンセス 豪華客船ゴールデン・プリンセスで行く、メキシカンクルーズ
メキシカンジャンプ
メキシコの海岸でクリフダイブ(高飛び込み)を行う人たちを見つけました。15メートルはあろうかという崖の上から波立つ海に飛び込む男たち。絶好の被写体です。
ところがカメラを構えテープを回し始めた途端、飛び込みが止まりました。ちょっと気の弱そうな男性が躊躇していたのです。5分、10分、男は飛び込むそぶりを見せては立ち止まり何度も引き返します。まわし続けるカメラのテープ残量の警告ランプが点灯し始めました。一度止めて様子を見るか、しかしこういう場合、止めた途端に飛び込まれて、決定的瞬間を逃すことがままあります。テープ残量計と崖の上を見比べながら待つこと15分。順番待ちの人にせき立てられ、ついに男は飛び込みました。海面に顔を出した男性にギャラリーから万雷の拍手が贈られていました。
第9話紹介 | 第9話予告 | 船の詳細へ
第29話 クリスタル・セレニティ 歴史と美食の十字路 地中海の賛美クルーズ
初めてのお買い物?
世界的に有名な松久信幸氏が監修する船内レストラン「シルクロード」は大人気。その味の秘密は、各寄港地でその日に獲れた新鮮な魚を仕入れること。ある港で板長に同行し、仕入れの様子を取材しました。初めての寄港地で魚市場を探すのは意外と大変。「Fish market」を教えてもらうと、そこは釣具屋さん。身振り手振りを交えて魚屋さんの場所を聞いて回りますが、なかなかたどり着きません。そして探し回ること2時間! やっと見つけた魚屋さんで今朝獲れた魚を仕入れ、休む間もなく夕食の仕込みのため船に戻って行きました。
「長期間船で働いていても寄港地で知っているのは魚屋さんだけですよ」と笑う板長からは、料理に賭ける情熱が感じられました。
第29話紹介 | 第29話予告 | 船の詳細へ
第28話 スーパースター・ヴァーゴ&カーニバル・イマジネーション 最新ショートクルーズ 驚きのアジア&情熱のカリブ フリースタイルVSファンシップ
6本指の猫
カーニバル・イマジネーションの寄港地のひとつキーウエストは、文豪アーネスト・ヘミングウェーが暮らした町。彼の暮らした家は、博物館として公開されています。周辺には、たくさんの猫がすんでいるのですが、この中に、指が6本ある変種が何匹かいます。ヘミングウェーはこれらの猫を「幸運を呼ぶ猫」と呼んでいたそうです。しかし、目を凝らして猫たちを見つめても、「6本指です」なんて看板を背負っているはずもなく、動き回る猫の指を数えるのは至難の業。仕方なく行き交う猫を片っ端から撮影しました。帰国後、大量の撮影素材に現れるたくさんの猫たちの指を、徹夜続きの目をこすりながら一匹ずつ数えている編集スタッフの後姿に、そっと手を合わせました。
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第26話 リバークラウド/サクセス 歴史を巡るリバークルーズ ドイツ・オランダ
船長はご機嫌斜め?
「僕はドイツ人だから英語はしゃべれないよ」。ダンディーな船長の第一声に私たちは動揺しました。でも、国際航路の船長が英語を話せないはずがありません。ウェルカムパーティーでもスピーチするでしょう、とマイクを付けようとすると、今度はいやだいやだと駄々をこねて、逃げ出しそうな勢いです。
事前にインタビューはお願いしていたはずなのに、気難しい人なのかな? 本当に逃げ出す前に撮影しちゃえ、とカメラを回し始めると……何と! 笑顔でペ~ラペラ、流暢な英語で答えてくれました。結局、途中でつかえることもなく、1発でOK。カメラが止まった途端「やった?!完璧だね! 僕ってすごい?!」とニコニコ顔。あの嫌そうな前振りは何だったのでしょう?
もしかするとこちらの反応を楽しんでいたのかも。このお茶目な船長は、乗客の間で(特にマダムたちに)大人気でした。
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第10話 オーシャン・モナーク 古代文明発祥の地と白壁の街並みを巡る! 憧れのエーゲ海クルーズ
初めてのスイートルーム!?
「撮影機材も多いようですし、広めの客室が空いていますから、移られますか?」と、日本人乗務員の方からうれしいお申し出をいただきました。我々が通常お願いするのはスタンダードクラスのツインルームですから、小躍りしながら「よろしいですか? 助かります」とお礼を言って移動しました。用意していただいた部屋は「広め」どころか、最高級のスイートルーム!
ゆったりとしたリビング、広いバルコニー。そして寝室には、特大のダブルベッドがドーン! ……んん? (40代と50代の)男2人の取材班は思わず顔を見合わせました。せっかくの好意を無にするわけにもいきませんが、一緒に寝るのはちょっと……。結局ベッドと、リビングのふかふかソファに分かれることに。豪華客船のスイートに泊るなんて、これから先もないだろうな……と、窓外の月を眺めながら眠りました。
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第5話 MSCオーケストラ 南米西海岸とパナマ運河クルーズ
天は自ら助くる者を助く
出港予定は「アドリア海の女王」ベニス。これまで何度も訪れ、カメラポジションや光の方向も把握しているので「サンマルコ広場を俯瞰で狙って」「尖塔がゆっくりと流れるように……」と細かく打ち合わせをして、当日ベニスに入りました。ところが! 接岸しているはずの船がありません。なんとこの日は年に一度の港祭りの日。そのため大型船は、近くの工業用港からの出港に変更されていたのです。始まりから「女王」にひじ鉄をくらったような気分。しかし運は我々を見放してはいませんでした。
後日、別の船の撮影でベニスを訪れたとき、「もしかしたら……」とカメラを構えていると、なんと偶然にもMSCオーケストラの出港に遭遇したのです。おかげで「出港する船を別の船から狙う」という他にはない映像を撮ることができました。優しい「女王」の微笑を感じた瞬間でした。
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サービス過剰? カクテル・ザ・スーパースター
バーの撮影をしていた時、カウンターにいたバーテンダーがカメラに気付いて、パフォーマンスを見せてくれました。映画『カクテル』のようにシェイカーやボトルを次々と宙に飛ばし、ステップを踏み始めるサービスぶり。
ところが、演技はしだいに加熱し、シェイカーがくるくると宙を舞う高さも、徐々に高くなっていき、天井灯にぶつかり始めました。「もう十分、OK、OK!」と声をかけても、ウインクをしてさらに高く投げ上げます。技のスピードも上がり、シェイカーが周りのグラスを壊しても止まりません。とりあえず必要な画は撮れたので、「サンキュー。バイバイ!」と声を掛け、バーカウンターを離れました。
ひととおりそのデッキを撮影した帰りに目にしたのは、終わることなく続いていたパフォーマンスと、それを遠巻きに見つめる他のクルーたちでした。
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第27話 サファイア・プリンセス 神秘の氷河と大自然を体感 アラスカクルーズ
郷に入らば郷に従え
船が入港する時だけにぎわうような小さな港町、ウィッティア。その吹きさらしの堤防に真夜中、カメラを抱えた二人の男が立っていました。我々取材クルーです。
その日の夕方、我々は港を下見していました。土産物屋の主人に「明日の朝入港する客船を撮影する」と話したところ、思わぬ答えが。
「朝だって? ずっとここに住んでいるけど、船はいつも真夜中に入港だよ」。船が予定より早く入港することは少なくありませんが、そんなに早く……? 店主の言葉が気にかかり、夕食後、港に戻りました。そして凍える寒さの中、3時間が経過。「朝には二人とも冷たくなっちゃうんじゃないの?」と不吉な想像をした瞬間。港に近づく船影を発見! 時間は午前0時。航路の関係で、下船予定は朝でも、入港は真夜中なのだとか。冷たい風に吹かれながらも「信じてよかった」と感じた瞬間でした。
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第13話 セレブリティ・インフィニティ 南米西海岸とパナマ運河クルーズ
パナマで渋滞
今回の見どころは何といってもパナマ運河。乗客たちも期待に目を輝かせています。そんな人々を展望ロビーで撮影し、次は運河の風景を撮ろうとデッキに移った時には、もうすでに黒山の人だかり。カメラが入るすき間はありませんでした。
「Excuse me !(失礼)」、「Sorry!(すみません)」と声を掛けますが、なかなか近づけません。「運河の映像がないだとぉ?!」と怒るデスクの顔が思い浮かびましたが、無理をしてクレームが出てもまずい。どうにも動けなくなってしまいました。
しかし、パナマ運河通航は全航程およそ24時間。ひとつの閘門を超えるのにも長い時間がかかります。あまりにゆったりとした風景の変化と、赤道近くの暑さに参ったのか、デッキにいた群衆はいつの間にか居なくなってしまいました。炎天下で撮影し続けたその夜、日本への報告メールには「パナマ渋滞。暑さバンザイ」と書いて送りました。
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第25話 プロフェッサー・マルタノブスキー 南氷洋冒険クルーズ 白銀のオデッセイ
船酔い用裏メニュー!?
この取材では珍しく船酔いしてしまい、ロケ中ずっと食欲がありませんでした。ディナーを残す姿が気になったのか、アシスタント・シェフの女性が「船酔いでも食べられる特別料理を持ってきてあげる」と言ってくれました。そして運ばれてきた皿の上には、なんと、豆腐が。「え! 冷奴?」実は、このアシスタントさん、ご主人が日本の方で、彼女も日本食が大好き。わざわざ豆腐を持ち込んでスタッフの裏メニューとして楽しんでいたそうです。船酔いの胃袋に、冷奴のありがたみが染み渡りました。
見慣れない食べ物なので、他の乗客たちが「何を食べてるの? ちょっと試させて!」と寄ってきました。でも、みんな一口食べると、顔をしかめて「噛めないよ、これはダメだ!」。残念ながら皆さんのお口には合わなかったようで、船酔いを救ってくれたこの裏メニューが、表に出ることはありませんでした。
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第22話 カーニバル・ミラクル 素顔のカリブ海に出会う旅 カジュアルシップ、カーニバル・ミラクル
取り扱い注意
出港直前。なぜかカメラマンが船内放送で呼び出されました。なかなか帰ってこないので、心配になって行ってみるとセキュリティ・スタッフとカメラマンが押し問答。カメラマンいわく「工具を没収するって言うんです」。ロケでは、カメラの故障などに対応するため、小さな工具を持っていく時があるのです。「どれが問題になってるの?」と聞くと、出してきたのは決して小さくないモンキーレンチ※。三脚の具合が悪かったので撮影の合間に調整したかったらしいのですが、さすがにこれは大きすぎます。カメラマンを説得してモンキーレンチをあきらめさせましたが、没収される前に三脚のねじをしっかり締め直して船に戻りました。
※ボルトなどを回す工具の一種
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第23話 セレブリティ・ミレニアム プレミアムシップで行く大自然体感クルーズ~ニュージーランド・オーストラリア
エキストラ60人
ダイニングの光景と料理とを同時に撮るのはなかなか大変。このときは、料理のアップだけ別に撮らせてもらえないかと交渉しました。クルーズディレクターは少し考えていましたが、結果的にはOK。安心して、指定された時間にダイニングに行くと、ディナー用のテーブルセッティングが整えられていました……60人分も。
「え?」と戸惑う暇もなく、次々と乗客が入ってきてあっという間にダイニングは満員。ディレクターに「お客様のいない時に料理を」とお願いしたつもりが、どこでどう間違ったのか「お客様といっしょに料理を」と誤解されて、乗客に声をかけて集めてくれたのです。
うれしそうに料理を堪能する乗客たちの姿と次々出される料理を必死で撮影していると、クルーズディレクターがこちらに向かって、親指を立ててウインク。大きくうなずくこちらの笑顔が少し引きつっていたことに、彼は気付いたでしょうか。
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第21話 バイキング・センチュリーサン 中国の歴史と文化を巡る長江の旅
没有予約(予約なし)
乗船前日、重慶のホテルに到着すると「没有予約(メイヨウイユェ・予約は入っていない)」。身振り手振りで「代金支払い済みで、予約表もある」と伝えても「没有(メイヨウ・無い)」の一点張り。現地コーディネーターは夜まで連絡がつかないし、ホテルのスタッフは日本語が分からない。「別のホテルじゃないの?」と、最初は冷たかった日本の番組デスクも、「代理店が休みで、こちらからは打つ手がないの。もう少しだけ我慢して」と同情気味。野宿も覚悟しましたが、数時間後、コーディネーターが合流して手違いが分かり、無事宿泊することができました。報告を夜遅くまで待っていたデスクは、「日頃の行いが悪いからよ」と一言。でもその声には安堵の響きがありました。
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第1話 カーニバル・フリーダム ~地中海の世界遺産をめぐる 陽気な地中海クルーズ~
リニューアル・オブ・バウ
客船で結婚式を挙げたり、誕生日や結婚記念日を迎える方は少なくありません。この船では、苦楽を共にしてきた夫婦がさらなる愛を誓い合う、“リニューアル・オブ・バウ”という儀式を撮影できました。
日本でも金婚式や銀婚式を祝いますが、こういう時はご主人の方が感激するのか、誓いの言葉で大粒の涙が。こちらも思わずもらい泣きして「リニューアル・オブ・バウって良いですよね」とカメラマンにささやくと、「君は、リニューアルする前に結婚相手を見つけなあかんやろ」と、カメラを握る薬指の指輪がキラリ!
クルーズは色々な国の方と仲良くなれる最高の社交場。幸せな出会いがきっと待っているはず(?)ですよね。
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第3話 リバティ・オブ・ザ・シーズ ~世界最大級の客船で行く魅惑のカリブ海クルーズ~
マイアミの出港ラッシュ
このときは、「夕日に照らされながら出港する世界最大級の客船という、“最高の画”が撮れますよ」とデスクを説得して、ヘリコプターをチャーター。しかし土日のマイアミ港は客船の入出港ラッシュ。お目当ての船はなかなか出港しません。
この角度から撮ろう、こう回り込んで撮ろうなどと作戦を練りながら待ったのですが、太陽が傾く頃には「とにかく出港してくれれば良いから」と思うようになっていました。しかし、無情にもパイロットが腕時計を指さして、時間切れ。
別の船が出港するシーンをたくさん撮れたのが救いですが、肝心のリバティの出港は結局桟橋から撮ることに。「最高の画は?」と詰め寄ってくるデスクの顔が浮かんで、その夜は眠れませんでした。
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オリジナルカクテル事件
“英国伝統の”と聞いていたので、堅苦しい雰囲気の船だというイメージがあったのですが、クルーは至ってフレンドリー。
船内のバーを取材した時です。「特別なカクテルを作ってあげるよ」とバーテンダーがシェーカーを取り出しました。伝統の船のオリジナルカクテル。期待しないわけにはいきません。ジンをベースにフレッシュライム、ガムシロップを少々に炭酸も。さらに、カシス、チェリー、コーヒーリキュール……? ちょっと入りすぎじゃない?と思っているうちに、カウンターにあった材料のほとんどが入ったシェーカーを勢い良く振って、グラスに注ぐと……、確かにそこには見たこともない色のオリジナルカクテルが。
「君のために作ったんだ」と差し出されては、断ることも出来ず。ぐっと飲み干すグラスの向こうに、いたずらっぽくほほ笑む彼の姿がゆがんで見えました。
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カジノ!カジノ!カジノ!
一般に船上のカジノは撮影の規制が厳しく、営業時間外に撮影するためどうしても活気の感じられない映像になりがち。しかし、この船では何人ものクルーが、カジノを楽しむ乗客を演じてくれたのです。ルーレット、スロット、ブラックジャック。熱気が伝わってくるいい映像が撮れ、「はいカット! ありがとう!」……ところが、誰もその声に反応しません。それどころか「コール!」「ホールド!」といった声が徐々に白熱しています。クルー達は普段カジノで遊ぶことができないので、ここぞとばかりに熱が入ったようです。
しかも、その熱は伝染するようで、我々も「ちょっと、スロットが回転するところを撮影しましょう」と言ってコインを入れ……、気がつくと、なぜか財布が軽くなっていました。思わず日本の鬼デスクのことを思い出し「さすがに、これは経費にできないよな…」とつぶやいたのでした。
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第6話 コスタ・コンコルディア ~美と健康と癒しの西地中海クルーズ~
湯けむりの向こうには
最近流行りの船上スパ。洋上最大級と言われる「サムサラ・スパ」の撮影をお願いすると、快くオーケー。
しかもジャグジーに入るモデルまで用意してくれるという、ありがたい対応。スパの営業終了後、喜び勇んでジャグジーに出向くと、アロマの香り漂う湯気の中にうっすらと浮かぶのは幅広の背中……? まさか?! そこには気持ち良さそうにくつろぐ男性クルーの姿が!! 女性でと指定したわけではありませんが、まさか男性モデルとは……。とりあえずそのまま撮影しましたが、帰国後、デスクの「ありえないでしょ」の一言で番組本編ではカットになってしまいました(せっかくご協力いただいたのにゴメンナサイ。ここで紹介させていただきます)。
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第12話 バイキング・ダニューブ ~5カ国を巡るヨーロッパ大陸横断リバークルーズ~
デッキが貸切りな理由は……
エーゲ海クルーズの撮影後、引き続いてヨーロッパのリバークルーズの撮影。灼熱の太陽から一転、晩秋の気配漂うハンガリーへ。特にこのときは冬の訪れが早かったので、肌寒いくらい。しかし映像は少し寒いくらいのほうがきれいに写るのです。「流れゆく田園風景を眺めながらワインに舌鼓をうつ……」
そんなクルーズのひとコマが撮れるかもとオープンデッキに出てみると、乗客はゼロ。「早朝のデッキには薄氷が張って危険」ということで、乗客は立入禁止。貸切りで撮影はありがたいけど、船内から不思議そうに見守るクルーの視線が辛かった……。撮影期間が長いと、途中で季節が変わることは少なくないのですが、ここまで予想が外れることはまれ。これも異常気象のひとつでしょうか? 次回はもう少し暖かい時期に乗船したいです。
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第19話 カーニバル・スプレンダー 情熱と感動のバルト海クルーズ 海上貿易で栄えたヨーロッパ水の都
ヴァルネミュンデの花火
出港時のオープンデッキは何かと感慨深いものですが、さすがに3日目くらいになると乗客も少なくなり落ち着いてきます。しかしドイツのヴァルネミュンデの港では違いました。
岸壁を離れると突然花火が! あっという間にデッキは満員状態。手すりの奪い合いです。桟橋の様子を撮ろうとしても、割り込む隙間もない。「もうだめか……」とよっぽど辛そうな顔をしていたのでしょう。近くにいた乗客の方が手すりを開けてくれたのです。ありがたい! 身振り手振りで感謝を伝えてわずかな隙間にカメラを構え、なんとか桟橋の様子を捉えることが出来ました。心優しき乗客との出会いは実に身に染みます。
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第2話 ロイヤル・クリッパー ~洋上の白鳥 世界最大ロマン溢れる帆船~
謎のクルー
バルバドス港の入り口からは船が見えず、どれくらい歩けばよいのかが分からなかったので、カメラマンを残して、1人で乗船場所を探しに。
やっと見つけた船からカメラマンの居る所までは、かなりの距離がありました。大きな荷物を2人で運ぶにはちょっと無理がある。そこで、手の空いているクルーを捕まえて身振り手振りでお願いし、荷物を運んでもらうことに。
ニコニコ笑いながら重い荷物を運んでくれたクルーに感謝しながら、船長に会ったらこのクルーのことを褒めておこうと、心に決めて急いで乗船しました。
乗船後船長にインタビューを申し込みに行くとなんとそこには先ほど一緒に荷物を運んでくれたクルーが!
彼こそがこの船の船長だったのです。知らぬこととは言え、船長に荷物を運ばせたとは……。 船長、港でも制服を着ていてくださいよ……。
謎のクルーこと、ロイヤル・クリッパーのキャプテン、クラウス・ミューラー氏はバグパイプの名演奏家でもあります。優しい船長の計らいで撮影も順調にいきました。ありがとうございました。
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第7話 ポラーリス ~オーロラを追って北極圏へ ヨーロッパ最北端を巡る船旅~
帰国後に気づいたお別れのあいさつ
ポラーリスのクルーズディレクター、ニルスは六カ国語を操り、撮影にも協力的な頼れるクルーでした。
最後にヒルケネスの港でポラーリスの出航を撮影しましたが、編集の際、大画面でその映像を見てみると、両手でこちらに大きく手を振り続けているニルスが小さく写っているではありませんか。
実はこの時、船は一旦出航したものの、乗客の乗り遅れに気づき再び港へ。私たちは2回出航シーンを撮影できたのですが、2度目の出港でもニルスは大きく手を振ってくれていました。
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第8話 シルバー・ウィスパー ~最高峰6つ星クルーズ 至高のセレブシップ~
クルーは高級葉巻に満足げ (本当はこれが目的?)
この船では、乗船して撮影を始めようとした瞬間、クルーから「ストップ!」の声。
何事かと思ったのですが、さすが6つ星のラグジュアリー船、「乗客のプライバシーを最優先したい。乗客が写らないように撮影してほしい」とのこと。
その後、気をつけて撮影していたのですが、またもや「ストップ!!」。誰もいないと思っていたプールデッキ奥のデッキチェアに乗客が一人。
ロング(引き)の画面だから人影はほとんど分からないよ、と説明しても納得してくれません。
「もう1回こんな撮影をしたら直ちに下船!」とまで。しかしこのまま人気のない映像ばかりでは、日本に帰って鬼のデスクに怒られてしまう……。
悩んでいると先ほどのクルーが「どうしても人物が必要なシーンでは、クルーが自前の洋服を衣装代わりにモデルを務めよう」と協力してくれることに。さすが、厳しさだけじゃなく優しさも6つ星。クルーの背中に心の中で手を合わせました。
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